2020年07月04日

信用してもらえない理由(ASD)

今回は、
悪意を持たない
発達障害の傾向を持つ人たちが
なぜ、信用してもらい辛いのか
考えてみたいと思います。

本来、グレーな人たちは
「誠実」で「真面目」で
「繊細」で
「生きるのに一生懸命」なことが多いです。
だけど人間関係が今一つで
多くの方が悩んでいますよね。

その理由を3つ挙げてみます。

【一貫していない】
言っていることとやっていることが
ちぐはぐになりがちです。
例えば、政治や世間のことについて
正義感を燃やして
正しいことを言っている割には
当人の行動は自分勝手で
言動は人を傷つけることばかり。

周りからは
”自分を棚に上げて批判する人”
見えているかもしれません。

【安請け合いする】
人からの評価などを気にしがちで
良く見せよう…と一生懸命です。
また、”判断力の鈍さ”があり
そのようなことが相まって
”勢いで引き受けてしまいます”

だけど後で考えてみたら
無理なこと、嫌な事だった。
だけど今更断れないから
なかったことにしてしまおうと
話をごまかすなどして
逃げてしまうことがあります。

【言い訳が多い】
例えば、上記の話を続けると
無責任に引き受けてしまった結果
誰かに咎められたとして。

非を認めると責められる、
という気持ちが強まってしまい
謝ることができない人が多いので
”謝らずに言い訳ばかり”
してしまう人が多いです。

その言い訳の言葉も
自分自身ではなく”相手のせい”で
まるで
「頼んだあなたが悪いんだ」
といったイメージの言葉を
発してしまうことも多いです。
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*****当事者の方へ*****
子供が親に叱られて
言い訳をするのは当たり前ですが
大人の場合には
【言い訳をするほど
  周りからの評価は下がります】
なぜなら、
自分の非を認めることができず
誰かや何かのせいにして
みっともなく見えるからです。

「誰でも言い訳するじゃないか」
と思われますよね。
はい、それはそのとおりです。
だから、誰にでも言えるのは
【言い訳の前に、
    まず非を認めて謝る】
という”順番”を守るのです。

発達障害の傾向を持つ人たちは
・おしゃべりが上手くなりたい
・面白いことが言いたい
・みんなの中心に入りたい
といったコミュニケーションを
望んでいることがありますが

大人の場合、
かしこさ、おもしろさを追求していくより
まずは【信頼度を重視する】ことが
大切です。

つまり、良く見せようとするよりも
【実行できることだけ引き受け】
【断ることも信頼の証】
考えてみてください。

大勢でなくてもいいから
人と深く付き合いたい、
もっと信頼し合える相手がほしい…
と思っているのであれば
表面上の取り繕った自分よりも
【本音の自分を】見せましょう。

嫌われるのが怖いと言いますが
どのような自分を見せたとしても
何も原因がないとしても
【嫌われるときは嫌われます】
つまり、
相手の抱える何らかの問題によって
一方的に嫌われることもあるのです。

そんな理不尽なことが起きるのに
いちいち一人ひとりの顔色を窺い
機嫌を取りながら生きるなんて
バカバカしいと思いませんか?

今一度、立ち止まって
”自分の信頼度”について
考えてみてほしいと思います。
posted by whereabouts長谷 at 06:57| Comment(0) | 発達障害

2020年07月02日

発達障害傾向の親からのご褒美

前回のブログで、
”目に見えないご褒美”について
触れましたが
発達障害傾向を持つ人たちの
親にもまた、
特性がある場合も考えられます。

ですから、
【発達特性的子育て】によって
(つまり子供にとっては環境)
考え方が偏っている可能性も
考える必要があるかと思います。

これまでの相談事例を総合して
分かっていることを挙げてみます。

【成績主義】
成績のような目に見えて分かりやすく
子供を評価できるものがあるので
人間性など目に見えないものを
想像するのが苦手な親は
成績や結果で子供を評価しがちです。

そのため、
成績や学歴の低い人を
低能な人間扱いしますし
そのような悪口を平気で
子供に言い聞かせて教育し
その違和感に気づかない子供は
同じ価値観を持って成人します。

【褒められない】
100点が取れなかった、
かけっこで1位を取れなかった…など
ダメなところは指摘できても
良かったことを言うことが
苦手な親が多いです。

そもそも、存在を認める意味も
目に見えない事柄に入るために
子供自身を肯定することも
できていないことが考えられます。

そのために子供は
自己肯定感が低く、
コンプレックスが多く
大人になっても人からの評価などに
囚われすぎて悩んでいます。

【教えられない】
表現、説明するのが苦手な親の場合、
聞かれても答えられない場面が
多々あると考えられます。
そのため、
疑問を持って親に質問しても
・何を言っているか分からない
・最後まで話を聞いてもらえない
・親の一方的な考えを押し付けてくる
といったことがあり
反って子供が不利になるので
ある程度の年齢から
「親に話しかけるのはやめよう」と
家庭内で話すことを
止めてしまう人が結構いました。

その結果、大人になって
人との関わり方が分からなかったり
質問をすることに抵抗を感じたり
馬鹿にされることを恐れたりして
人間関係で悩むことになります。

いずれのケースでも
【子供が親の
  違和感に気づかないと】
それを当然として
親と同じ価値観が身につくでしょう。
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*****当事者の方へ*****
「目に見えるものが全て」
これはとても分かりやすいですし
数値化されていれば
もっと分かりやすいことです。

だから、
発達特性を持つ親たちは
成績や結果で子供を評価し、
【お金や物という
  目に見えるものを
     ご褒美とします】
裕福な家庭では
【年齢にそぐわない金品提供】
行われていることもあります。

これがそのまま子供に受け継がれる
小さな頃から身についてしまった
価値観や習慣みたいなものなのです。

そう考えると
何もしない自分を褒めるなどは
考えられない状況になりますし
【結果を出さない自分は
    存在する価値がない】
思ってしまうかもしれませんね。

だけど実際には
目に見える成績や結果以上に
【自分の小さな頑張りをほめて】
生きるモチベーションを
維持することが大切です。

できもしないことを願って
ワーワーなっているくらいなら
【手の届かないような
    理想を持つのではなく】
少しだけ手の届きそうな
理想や目標を設定し、
それが達成できたら少しずつ
理想を上げていけば良いのです。

それから、
全人類を避けるのではなく
人との縁を大切にしましょう。
相手とのやりとりの中で
”褒め合う”ことを覚えてくださいね。
posted by whereabouts長谷 at 07:33| Comment(0) | 発達障害

2020年06月30日

自分を大切にするイメージ

よく、カウンセリングを受けたり
どこかで相談すると
「自分を大切にしてね」とか
「インナーチャイルドを大切に」などと
言われることのあるクライエントたち。

私たちカウンセラーには
それがイメージしやすいけれど
お客様に当たる人たちには
今一つピンと来ないこともあります。

特に、
発達障害傾向を持つ人たちは
【想像力が弱いので】
もう一人の自分とかいう
【見えないものを考えにくい】ため
理解が進まないことが多いです。

そこで、
私も別のイメージをしてみました。
それは”家畜”と”ペット”です。

家畜は、エサを与えて仕事をさせます。
(食用以外)
昔は田植えや荷物運びにも
活用されていましたし
馬は乗り物に使われていましたね。
だから、
【働かないとエサをもらえない】
という対象の生き物です。

ペットは、
現代では家族同様に扱われ、
家庭によっては
【家族のトップに君臨する】
存在となっていますよね。
その中でも”犬”で考えてください。

あなたのおうちには犬がいますか?
我が家には犬がいます。
犬を育てていく中で分かっているのは
・存在するだけで嬉しい
・ただそこにいるだけでカワイイ
・何でも聞いてあげたくなる
という生き物と私は思っています。

なぜなら、
・自分に素直で一貫していて
・明確な理由がない限り怒らないし
・基本的に平和主義
だからです。

ただ、カワイイ犬だからと言って
何でも言うことを聞いてあげていると
どんどん図々しくなります。
要求レベルが高くなり、そのうち
家族が言うことを聞いてくれないと
怒ったり噛みつくようになります。

だからそこで重要なのが
”しつけ”です。
しつけられていない犬は
【社会性が養われないので
    人間界で適応できません】
だから
どんなにカワイイ犬だとしても
絶対にしつけが必要なのです。
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*****当事者の方へ*****
発達特性を持つ人たちは
昔から苦手なことが多いために
ちょっとしたことでも
「自分はダメな奴だ」などと
すごく自分を責めてしまいます。
(回避型を除く)

そして
【自分へのご褒美の
  意味をはき違えていて】
自分自身を大切にすることが
上手くいかない人が多いです。

どういうことかというと…
ご褒美というのは確かに
お金・プレゼント・食事など
目に見えるものも大切なのですが
【それ以前の問題として】
目に見えない
【自分に対する愛情】が欠けて
表面上のご褒美だけになりがちなのです。

つまり、上記で例えれば
「自分を家畜扱いしている」と
考えられます。
【結果を出さないやつには
      褒美を出さない】
みたいな超厳しい考え方で
心の中で
罰してばかリなのではないでしょうか…。

そのような状況では
心がどんどん荒んでいきます。
だから自分を
ペット(犬)みたいなイメージで考えてみて
【役割がなくても存在を許可し】
【条件づけで評価せず】
【社会適応のためのしつけ】
取り組んでみてください。

例え自分がそう考えたとしても
周りからの風当たりは
強いままだと思います。
それほど社会に適応できないのだから
そこは仕方ない、と一旦考えて
【まずは自分が自分を】
どう受け入れられるかということを
考えてみてほしいと思います。

こだわりの強い人、
思い込みの激しい人なら
「いや、自分は家畜だ」と
言い張るかもしれませんね。
それはそれで構わないと思います。
自分で選ぶことなのだから。

ただ、
イメージ作りの一つとして
今回の記事内容を捉えることで
もしかすると、いつか…
何かのヒントになるかもしれませんね。
posted by whereabouts長谷 at 08:03| Comment(0) | 発達障害